2024 FIM EWC | FIM Endurance World Championship
Round.1 24 HEURES MOTOS 2024 Race Report
2024年FIM世界耐久選手権シリーズ初戦、ル・マン24時間耐久レース、決勝が行われた。
F.C.C. TSR Honda Franceチームは前半で転倒を喫するも素晴らしい追い上げを見せた。
しかし残念ながらレース終了1時間30分前にマシントラブルに見舞われリタイアとなってしまった。
・Class / FORMULA EWC
・Machine / HONDA CBR1000RR-R
・Result / RETIRED
・Total Time / 22:26:43.924
・LAP / 775
・TEAM STANDINGS / 11th 5pts
・Blue Rider / Josh Hook ・Yellow Rider / Mike Di Meglio ・Red Rider / Alan Techer
4月20日（土）、フランス、ル・マンのブガッティサーキットにて、予選を通過した48チームが24時間耐久レースに挑んだ。スタートライダーはジョシュ・フック、＃5のCBR1000RR-Rで3番グリッドから好スタートを切り、2番手で1周目を終えた。
スタート時の天気は晴天、しかし気温、 路面温度は低く転倒が相次ぐ。 F.C.C. TSR Honda France もトップグループで走行していたものの、序盤で2度の転倒に見舞われてしまった。
ジョシュ・フックは走行開始から6周目、転倒を喫してしまうが、マシンに深刻なダメージはなく、すぐに再スタート。このとき、転倒により26番手までポジションを落としてしまったものの、力強い走りで4位まで追い上げる素晴らしい走りを見せた。そしてマイク・ディ・メリオへのライダー交代時にはトップグループへと返り咲いていた。
ピットアウトしたマイク・ディ・メリオは7番手となるが、4周目で転倒、マシンはグラベルまで侵入し深刻なダメージを追ってしまう。その後、なんとかマシンをピットに戻すとチームは25分程でマシンを修復、転倒から40分程でコースに復帰することに成功した。このとき順位は45番手となっていた。
ここでF.C.C TSR Honda Franceは、チャンピオンシップポイント獲得へ狙いを切り替え、少しでも前のポジションでゴールを目指すため、プッシュを続けることを決める。
この後、アラン・テシェは1分36秒754でチームファステストを記録、チームに貢献した。3名のライダーは、長いレースの間、常に安定したトップクラスのタイムで走り続け、ポジションを上げていった。レース開始から16時間後、夜明けの時点で、F.C.C TSR Honda FranceはEWCクラスで9位に復帰、中間ランキングで2ポイントを獲得した。
そしてレース終了まで1時間30分程となったとき、総合ランキングでトップ10まで追い上げていたものの、走行中マシンのチェーンが切れてしまい、修復不可能なダメージを負ってしまう。これによりF.C.CTSR Honda Franceは残念ながらここでレースを終えることとなってしまった。
F.C.C.TSR Honda Franceチームは、転倒による深刻なマシンダメージを諦めず修復し、素晴らしい走りでトップ10まで返り咲く強さを見せたが、残り1時間15分でリタイアという結果となった。これによりチャンピオンシップは5ポイントを獲得し、次戦スパ8時間でのリベンジを胸にル・マンでのレースを終えた。
■Josh Hook選手コメント
「残念ながら忘れるべき日となってしまった。レースは決勝まですべて順調だったし、ライダー3人ともバイクのフィーリングは良かった。でも期待通りにはいかなかった。残念だけど、これがレースなんだ。最後のスティントでチェーンが切れて足の甲に当たってしまって少し痛みがあるので、メディカルチームに診てもらい、脚の状態をチェックしてもらうつもりだ」
■Mike Di Meglio選手コメント
「残念ながら、僕らにとっては非常に難しいレースだった。ブレーキングに問題があった。ジョシュの転倒はフロントタイヤに問題があったためだと思ったが、その後に転倒したのはフロントブレーキのフィーリングが合わなかったためだった。レースのスタートは難しかったが、その後は全速力でトップに戻ってきた。その後、燃料タンクに問題が発生し、さらに10分ほどロスしてしまった。最終的には、ジョシュに大きな怪我がなかったことに満足している。このような形でシーズンをスタートするのは難しいが、このような形でスタートし、良い形でフィニッシュするのが好きなんだ」
■Alan Techer選手コメント
「予想していたようなレースにはならなかったね。最初のトラブルがあったあと、これで終わりではなく、スティントごとに良いペースを見せれば、表彰台、そして優勝を狙えることはわかっていた。夜も朝も、速いペースを落とさなければ8位までは挽回できると感じていた。でも結局、チェーンが切れてエンジンブロックにダメージを負い、完走はできなかった。何が起こるかわからないのが耐久レースだ。今はもう切り替えて、スパで絶対に勝つことを考えなければならないと思っているよ」
