レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

コラム ニュース

投稿日: 2019.12.28 12:11
更新日: 2019.12.28 12:12

ASweb編集部が選ぶ正月休みに観たいモータースポーツ名作映画10選

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


コラム | ASweb編集部が選ぶ正月休みに観たいモータースポーツ名作映画10選

 モータースポーツの最高峰ということでF1が舞台の映画ももちろんある。『グラン・プリ』も『ラッシュ』も、昔のF1が舞台だが、それぞれの古さのなかに、まだF1の安全性が確保されず危険と隣り合わせだった当時の様子を垣間見ることができて、現代のF1ファンにはかえって刺激的に見えるかもしれない。

『グラン・プリ』

 1966年に実際のF1グランプリの現場で撮影。ドキュメンタリーではないが、デイモン・ヒルの父、グレアム・ヒルやブルース・マクラーレン(マクラーレンの創始者)等、当時、参戦していたドライバーも登場する。また、当時F1に参戦していたホンダ(第1期1966年~)がモチーフとなっているチームも描かれ、そのチームオーナー役は三船敏郎が演じている。

『グラン・プリ』 ブルーレイ 2381円+税/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/(c) 1966 Tuner Entertainment Co. and Joel Productions, Inc. All rights reserved.
『グラン・プリ』 ブルーレイ 2381円+税/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/(c) 1966 Tuner Entertainment Co. and Joel Productions, Inc. All rights reserved.

ストーリー:激戦を制し、チャンピオンになるのは誰だ。4人のF1ドライバーが頂点を目指してしのぎを削る、スピードとスケール感と各人の人生が織りなす物語。大波乱のシーズン展開の末、最終戦最終ラップに劇的なクライマックスを迎える。

『ラッシュ/プライドと友情』

 1976年のF1GPでの、ジュームス・ハントとニキ・ラウダの対決がストーリーのメイン。もちろん1976年最終戦の舞台となった富士スピードウェイも登場。ただし、こちらは本物の富士スピードウェイではなく、映画用に組まれたセットだが、その再現性の高さは日本のモータースポーツ関係者もうならせるほど。

『ラッシュ/プライドと友情 【おトク値!】 』発売元:ギャガ/販売元:ポニーキャニオン/価格:DVD 1800円(本体)+税、Blu-ray 2500円(本体)+税/(c)2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.
『ラッシュ/プライドと友情 【おトク値!】 』発売元:ギャガ/販売元:ポニーキャニオン/価格:DVD 1800円(本体)+税、Blu-ray 2500円(本体)+税/(c)2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED.

ストーリー:1976年、F1黄金時代。世界を熱狂させたふたりの対照的なレーサー。ドライビングテクニックも私生活も情熱型のジェームス・ハントと、レース運びも人生も頭脳派のニキ・ラウダ。シーズンは、ラウダの圧倒的なリードで幕を開けた。ジリジリと迫るハントを制し、ラウダのチャンピオンが確実視されたその時、すべてが変わった。壮絶なクラッシュ。ラウダは瀕死の重傷により再起は絶望的だった。事故の一因は自分だ、との自責の念を払いのけるかのように、残りのレースに全霊をかけたハントがチャンピオンの座に手をかけた時、ラウダが再びサーキットに戻ってきた。事故からたった42日後、変わり果てた姿で。ポイント差僅か、最終決戦の地、富士スピードウェイで、ライバルを超えた絆を胸に、限界の先へとアクセルを踏み込む。

●日本のサーキットが舞台

 これまで紹介した映画は主に海外のサーキットが舞台だったが、次の2作は日本のサーキットが舞台となっている映画だ。『汚れた英雄』は、2輪ロードレース(しかも2スト500cc)が舞台で、走行シーンではヘアピンS字、SPコーナーがないスポーツランドSUGOの旧コースに注目。またデッド・ヒートは、現在は閉鎖されてしまった仙台ハイランドや、三菱自動車の岡崎テストコースも登場する。ミツビシ・ランサー エボリューションのラリー車テストシーンは、トミ・マキネンが運転していたというハナシも。

『汚れた英雄』

 原作は大藪晴彦の小説で、角川春樹初監督作品。主演は草刈正雄で、1982年にヤマハの全面的な協力のもと、スポーツランドSUGOと全日本ロードレース500ccに参戦するTZ500が登場。走行シーンのライダーは当時のヤマハのワークスライダー、木下恵司や平忠彦がつとめたという。

『汚れた英雄 角川映画 THE BEST』  価格 DVD 1800円+税/発売元・販売元 株式会社KADOKAWA
『汚れた英雄 角川映画 THE BEST』  価格 DVD 1800円+税/発売元・販売元 株式会社KADOKAWA

ストーリー:0.1秒のエクスタシーに賭ける男・北野晶夫。孤独から伝説の二輪レーサーに這い上がった彼は、どこのチームにも属さない一匹狼だ。彼を取り巻く美女の群れ―デザイナー、財閥令嬢、銀行家の妻、いずれも単なる道具にすぎない。北野にとっては、走ること、そして世界一速いチャンプになることがすべてだったのだ!

『デッドヒート』

 1995年に公開された、大の車好きで知られ三菱自動車と関係が深いジャッキー・チェン主演の映画。日本のツーリングカーレースで勝負するという設定で、2016年に閉鎖された仙台ハイランドや、日本車のレーシングマシンが登場。ニッサン・スカイランGT-Rやホンダ・シビックなども出てくるが、ジャッキー・チェンがドライブるすのは、もちろんすべてミツビシ車で、ランサー エボリューションやGTOだ。ミツビシチームの監督役は加山雄三が出演している。

『デッドヒート』 DVD 1429円+税/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/(c)2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.
『デッドヒート』 DVD 1429円+税/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/(c)2019 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ストーリー:日本の自動車メーカーで研修留学を終え、香港に戻ったジャッキーは、父親が経営するレーシングショップを手伝っていた。その頃香港ではテロ事件が多発しており、ジャッキーは警察に腕を買われハイウェイでの検問に駆り出される。ある夜、検問を猛スピードで突破する車が出現。壮絶なカーチェイスの末、捕まえた犯人は一流レーサーで国際テロリストノクーガーだった。復讐に燃える彼は刑務所を脱獄、ジャッキーの妹二人をさらい、日本で開催されるカーレースで勝負することを要求する…。

●ラリー

 最後はラリーを舞台とした日本映画。『栄光への5000キロ』は、当時のサファリ・ラリーのみならず、富士スピードウェイ旧コースの30度バンクやピット施設等も見ものだ。そして『OVER DRIVE』はみなさんも記憶に新しい映画ではあるものの、2020年のラリー・ジャパン復活を前に、ぜひ観ておくことをオススメしたい。

『栄光への5000キロ』

 1969年公開の石原裕次郎主演、石原プロモーション製作の映画。メインはブルーバードでのサファリ・ラリーだが、その前段階にはニッサンR381で当時の富士スピードウェイの30度バンクを疾走するシーンも見られる。日産自動車とのタイアップということで、現在は閉鎖されてしまっている村山テストコースも登場する。

『栄光への5000キロ』 発売・販売元:ポニーキャニオン/価格:【DVD】特別版 4500円(本体)+税、通常版 3800円(本体)+税/【Blu-ray】特別版 5500円(本体)+税、 通常版 4700円(本体)+税/製作著作:株式会社石原プロモーション
『栄光への5000キロ』 発売・販売元:ポニーキャニオン/価格:【DVD】特別版 4500円(本体)+税、通常版 3800円(本体)+税/【Blu-ray】特別版 5500円(本体)+税、 通常版 4700円(本体)+税/製作著作:株式会社石原プロモーション

ストーリー:世界中を渡り歩きながらレースに参戦している五代高行(石原裕次郎)。モンテカルロ・ラリーに参加するが、途中クラッシュしてしまいナビゲーターを亡くす。車のメカニックを担当していたケニア人・ジュマは整備不良が事故の原因であると自らを責め、チームから忽然と姿を消してしまった。五代を看病してくれていた恋人の優子(浅丘ルリ子)もまた、彼のもとから去ろうとしていた。五代にとって、自動車レースこそが最大の生き甲斐だった。富士スピードウェイ・日本グランプリも優勝を逃してしまった五代に、日産自動車常務の高瀬(三船敏郎)からの打診でサファリ・ラリーへの参加を決意。レース直前、行方不明となっていたジュマと再会した五代は彼をナビゲーターに指名しラリーに挑む。ゴール地点には、パリに向かったはずの優子の姿があった。

『OVER DRIVE』

 2018年公開。設定はWRC世界ラリー選手権への登竜門となる架空のシリーズだが、トヨタ・ヤリスやシトロエンDS3、ミニ・クロスオーバー等、実際の競技に参加する車両が使われている。ラリー車の走行シーンは、全日本ラリーチャンピオンの勝田範彦や奴田原文雄らが担当。

『OVER DRIVE』(c)2018「OVER DRIVE」製作委員会
『OVER DRIVE』(c)2018「OVER DRIVE」製作委員会

ストーリー:WRCへのステップアップを目指すスピカ所属の天才ドライバー、檜山直純。真面目で確かな腕を持ち、チームに貢献するメカニックの兄・檜山篤洋の助言を無視し、リスクを顧みない、勝気な走りを展開する。ラウンド毎に衝突を繰り返すふたり。いつしか、チームにも険悪なムードが漂い始め……。そんなある日、素行の悪い直純の新しいマネジメント担当として遠藤ひかるがやってくる。なんの知識もなく、完全に場違いな、ひかる。彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そして、チーム全員を巻き込む試練だった。


関連のニュース

本日のレースクイーン

Pacific JLOC Angels
渡川もも(とがわもも)

コラム Photo Ranking

フォトランキング