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国内レース他 ニュース

投稿日: 2023.12.22 14:03

エルベレーシングチーム BMW M2 CSレーシング最終ラウンド鈴鹿 レースレポート

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国内レース他 | エルベレーシングチーム BMW M2 CSレーシング最終ラウンド鈴鹿 レースレポート

Elbe Racing Team Press release
2023年12月22日

エルベレーシングチーム、設立初年度最終ラウンドを表彰台&完走、山西康司選手が激動の1年をシリーズ5位で終える。

各位

 BMWの最優秀ディーラー賞を6度受賞するなど輝かしい実績を持つエルベオート株式会社(本社:大阪府堺市 代表取締役 高橋克彦)が、新たに「エルベレーシングチーム」を立ち上げ、2023年シリーズより途中参戦ではありますが、「BMW M2 CS レーシングシリーズ」への挑戦をいたしました。

「BMW M2 CS レーシングシリーズ」は、日本で唯一のBMWオフィシャルレースであり、サーキット専用車両「BMW M2 CS Racing」によるエントリーが可能ナレースです。車両価格はベースバージョンで1499万円、450psバージョンが1799万円です。現在、450psバージョンは国内在庫が無い状況ですが、ベースバージョンに400万円程度のアップデートでレース参加が可能です。
(詳しくはホームページ:https://bmw-elberacing.comを参照してください)

 エルベオート株式会社は、モータースポーツを通じてBMWの良さを、より深く広くユーザーの皆様に知っていただこうと、今年2月より本格的なレース参戦に向けての構想をスタートさせました。

 エンジニア、メカニック、マネージャーはすべて社内スタッフから採用し、モータースポーツを通じて人材育成を目標に掲げると同時に、監督兼ドライバーに山西康司選手を起用。実質わずか2か月の準備期間を経て、6月24.25日に岡山国際サーキットで開催されたBMW M2 CS レーシングシリーズ第3大会(第5.6戦)に初参戦。緒戦からトップ争いを展開し、予選2位、決勝第5レース、第6レースで2位表彰台を獲得しました。

 続く第4大会(8月5〜6日、スポーツランドSUGO)で、山西康司選手がポール・トゥ・フィニッシュで、チームにとって見事な初優勝を飾りました。

 勢いに乗るエルベレーシングチームは、第5大会を前に、F1日本グランプリで開催された特別戦、「BMW & MINI Racing 2023 EXTRA ROUND」にも参戦。決勝レース2ではポールポジションから、一度もトップを譲ることなく大観衆の前でチェッカーフラッグを受け、2度目のポール・トゥ・フィニッシュ。さらにファステストラップも獲得しており、パーフェクトウィンを達成しました。

 10月6〜7日に富士スピードウェイで開催された第5大会では、第4大会での優勝によりサクセスハンディとして、ライバルたちより85馬力ダウンの350馬力でスタートすることとなりました。そのハンディを跳ね返し、雨中のレース2で山西康司選手が3台をパスして4位入賞を果たしました。

 そして迎えた最終ラウンド鈴鹿大会。12月2日に行われる予選を前に、安全のためという理由でジェントルマンドライバーのエンジンパワーが450馬力から420馬力へと落とされることとなり、プラチナドライバーには365馬力というハンディが課されることとなりました。

 テクニカルな高速サーキットという一面を持つ鈴鹿サーキットで、この馬力ハンディはかなり厳しく、予選でプラチナドライバーの山西康司選手はベストの走りを確信しましたが、トップと1秒2差の4番手。ある意味、馬力ハンディからいえば2秒以上離れて当然なので、同じ条件下であれば、間違いなくポールポジションが獲れたタイムでした。

 12月3日に行われた決勝レース1は、スタートで1台をパスし、3番手キープで序盤戦を戦い、一旦は4番手までドロップしたものの、9周目に再び3位の座を奪い返してチェッカーを受けました。

 続くレース2は、3番手スタートから2番手まで浮上し、そのまま周回を重ねていきましたが、混走している遅いMINIクラスのマシンに行く手を阻まれると、パワー差を利用して簡単にパスされてしまい、5番手までドロップ。クリアラップは1周もなかったものの、ニュータイヤを温存してレース2に投入していたために、ライバルたちよりタイヤのタレが少なく、コーナーリング速度に勝る山西康司選手は、最終ラップで3番手争いまで浮上。しかしヘヤピンカーブで前のマシンとラインがクロスして接触してしまい、アームが曲がってコースアウト。幸い最終ラップの出来事でしたので、結果は9位完走扱いとなりました。

 その結果、参戦初年度のシリーズポイントランキングは5位となりました。

エルベレーシングチーム BMW M2 CSレーシング最終ラウンド鈴鹿 レースレポート
エルベレーシングチーム BMW M2 CSレーシング最終ラウンド鈴鹿 レースレポート

●チーム監督兼ドライバー 山西康司のコメント
「今年、エルベレーシングチームの監督兼ドライバーとして無事1年間を過ごすことができ、チームマネジメントという新たな世界を経験でたことは、モータースポーツの世界における自分の幅を広げることができた価値ある1年だったと思います。このチャンスをくださったエルベレーシングチームの高橋克彦代表をはじめ、エルベの社員の皆様、スポンサーの皆様、そして自分とチームを応援してくださったファンの皆様に心から感謝申し上げます。最終ラウンド鈴鹿大会は、自分としては納得でる結果ではありませんでしたが、最後の1周まで諦めることなく全力でアタックできたことはレーサーとして誇りに思いますし、チームとしても、最終ラウンドの最後の1周まで全力を尽くして戦い抜いたことで、後悔はありません。皆さん1年間、応援ありがとうございました」

●エルベレーシング代表 高橋克彦のコメント
「長いようで本当に短かった1年間でした。BMW という素晴らしい車の良さをもっと多くの方々に知って頂くために、レースへの参戦を決意したのですが、目の前の難題をこなし続け、前へ前へと進み続けた1年でした。そんな中で何より嬉しかったのは、我々エルベレーシングが目標としていた F1 エクストララウンドの優勝でした。夢は願い続け、努力し続ければ必ず叶うと実感しました。レースをやっていて本当に良かったです。山西選手兼監督、そしてみんなが本当に頑張ってくれた1年でした。今後ともエルベレーシングチームを宜しくお願いします」


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