レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2024.04.23 07:00
更新日: 2024.04.22 21:25

今季ルノー移籍の新鋭がキャリア初優勝、トヨタのロッシも2位表彰台を獲得/TC2000第2戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 今季ルノー移籍の新鋭がキャリア初優勝、トヨタのロッシも2位表彰台を獲得/TC2000第2戦

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外に位置する、南米を代表するトラックのひとつ、アウトドローモ・オスカー・ファン・ガルベスのうち、テクニカル設定となる“No.8”のレイアウトで開催されたTC2000第2戦は、今季よりTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアからルノー陣営アクシオン・エナジー・スポーツTC2000に移籍したファクンド・アルドリゲッティ(ルノー・フルーエンスGT)が、タイヤ交換を伴う今季初のスペシャル戦を制してシリーズ初勝利を飾っている。

 この2024年より段階的にB~Cセグメント級のSUVをベースとした新車両規定の導入を予定するTC2000は、その歴史的転換点を前に特別フォーマットの1戦を開催。長らく開催地未定とされていた4月12~14日の週末は、同国を代表するサーキットでの勝負が決まった。

 そんなスペシャルイベントを前に、今季よりFFツーリングカー復帰を果たした“5冠”王者のマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラTC2000)は、かつて2020年と2021年に連覇も記録したオスカー・ファン・ガルベスのNo.8レイアウトに関し「誰にも明かせない秘密がある」と語った。

「ブエノスアイレスのサーキットのなかでは、この『8』の方が中低速特性が優れていると思う。より速い設定の『9』とは異なり、コーナーはさらに遅く処理が難しいんだ」と明かした2006年、2007年、2011年、2013年、そして2020年のシリーズチャンピオン。

「それに『8』は再舗装後のグリップが良く、ドライブするには興味深いトラックでもある。路面状態に応じてマシンは全般的にうまく機能するし、予選とレースでの秘訣は“ロイテマン”と“アスカリ”の両コーナーをうまく乗りこなすことだ」

「とくにアスカリは特段に速いコーナーで、現在のクルマのパワーではフラット(全開)、あるいはほぼフラットに近い。つまり、このターンはレースにおいて防御と攻撃の両面においてオーバーテイクを生み出す重要な場所になる。ヘアピンでブレーキング勝負を掛けたり、ストレートで軌道を変えてパスしようとしたりすることで勝負の可能性が高まるからね」

 迎えたレースウイークは初日FP1こそYPFホンダRVレーシングのベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)が最速を奪うも、明けた土曜のFP2ではウエットコンディションのなかシリーズ“3冠”王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)がトップタイムを記録する。

今季ルノー移籍の新鋭がキャリア初優勝、トヨタのロッシも2位表彰台を獲得/TC2000第2戦
かつてオスカー・ファン・ガルベスの“No.8”では連覇も記録したマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラTC2000)
今季ルノー移籍の新鋭がキャリア初優勝、トヨタのロッシも2位表彰台を獲得/TC2000第2戦
予選ではシリーズ“3冠”王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が最速を奪う
今季ルノー移籍の新鋭がキャリア初優勝、トヨタのロッシも2位表彰台を獲得/TC2000第2戦
予選を前に、雨の影響でコースが小変更されることが決定。これがTGR陣営のリズムを乱すことに

■次のページへ:決勝ではロッシが先行するルノーに逆襲を挑む


関連のニュース