2021 AUTOBACS SUPER GT ROUND4 ツインリンクもてぎ
開催地:ツインリンクもてぎ（栃木県）／4.801km
7月17日（予選）天候：晴れ コースコンディション：ドライ 観客数：7500人
7月18日（決勝）天候：晴れ コースコンディション：ドライ 観客数：1万2500人
ピットスタートからの大逆襲実らず。それでもしぶとく戦い続けて完走果たす！
今年も大人気、かつ大激戦のスーパーGTに、aprはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV（ZVW52）の2台体制で挑み、『＃31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』を3年目のコンビとなる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。タイヤは信頼高いブリヂストンを使用する。
本来なら5月29〜30日に、鈴鹿サーキットで第3戦が行われるはずだったが、新型コロナウイルスの影響により、8月21〜22日に延期。そのため、シーズン中にも関わらずインターバルは2カ月半にも達してしまった。
ここまでの2戦は、いずれも不運なアクシデントやトラブルに見舞われ、未だポイントを獲得できずにいるが、第4戦『MOTEGI GT 300km RACE』の舞台、ツインリンクもてぎはストップ＆ゴーの繰り返されるサーキットだけに、意外にウエイト搭載で及ぼす影響は大きい。そんな条件に対して、サクセスウエイトなしで臨める今は、大量ポイント獲得の絶好の機会になるかも。いや、しなくてはならないのだ。
公式練習 7月17日（土）9:20〜11:05
関東地方に梅雨明け宣言が出されたばかりとあって、レースウイークは雨の心配なくスタートすることとなった。しかし、想像以上だったのが暑さ！公式練習開始時の気温は26度、路面温度も31度ではあったが、時間の経過とともに上昇していき、最終的に気温31度、路面温度41度にまで達したハードなコンディションを『＃31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は走ることとなった。
今回最初に乗り込んだのは嵯峨選手。普段のように計測開始と同時にピットを離れ、すぐに戻ってくるルーティンスタイルをとった後、本格的に走行を開始する。早々にセッションベストとなる、1分50秒543を記した後にピットイン。それからが普段とは異なり、1回ごとピットでの作業時間が長い。
あまりもの暑さゆえ、ハイブリッドシステムの制御の最適化に時間が費やされたからだ。そのため、公式練習の走行は最小限となり、順位は26番手。中山選手はその後に行われたFCY（フルコースイエロー）訓練のみの走行となったが、限られた条件の中で1分52秒190を記録していた。
公式予選Q1 7 月17日（土）14:15〜14:25
今回のQ1に、『＃31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』はAグループでの走行となり、担当するのは嵯峨選手。気温は32度、路面温度は43度と、公式練習以上に高まっていた。それでもウォームアップは入念に行われ、計測3周目からアタックを開始する。しかし、記録されたタイムは1分51秒220と公式練習のタイムにも及ばず、続けてのアタックも1分51秒172とわずかな短縮で、15番手に留まってしまったため、Q2進出はかなわかった。
嵯峨宏紀選手
「トラブルに見舞われました。でも、どうしたら良いかは、終わった後にわかったので。決勝に向けて改善してくれると思うので、それに期待ということで。とりあえず、ミスなく走ることはできたんですけど、仕方がないですね」
中山友貴選手
「ここまで走ったのは公式練習後のFCY訓練だけ。どうやら、後ろはいないようなので、順位をしっかり上げて終われるように、やれることはしっかりやります。頑張ります」
金曽裕人監督
「このマシンになって、初めての真夏の茂木サーキット。データが無く、夏場に対してのハイブリッド関連の各実験をしている最中です。トラブルではなくて、熱に対しての新しいトライを試みています。特別なクルマですから、レースが実験の場であり、その結果は未知数ですが技術の進歩は未来に繋がります。明日は最後尾なので、秘策も用意しピットスタートも考えています」
